給水管を誤って切った時。誰しもが水の噴出で慌てると思います。
例えば宅地内で管破損が起きた時、水道業者をまず呼ぶことになります。
しかし、現地をそのまま放置していると地盤がえぐれて陥没したり、管の中に異物が混入し修理後に水が出なくなったりといった二次災害を引き起こしてしまいます。
そんな時は、メーターBOXを開けてみましょう。中に「止水栓」というバルブがあります。これのハンドルを時計周りに回したら水を止めることが出来ます。
稀にハンドルの無い止水栓があるかと思います。そんな時はモンキーレンチで芯棒を回してやれば止まります。
モンキーレンチは百均ので十分です。
では、道路からメーターまでの間で管を破損した時はどうやって水をとめるのか。
よくあるのが、道路工事で給水管を切った時!
水を止める手立ては、管種によって変わってきます。
ポリエチレン管
まずは一般的なポリ管。黒いホースのような管です。軟性なので切れやすいです。
まず、道具が全然無い時は、管を1mくらい丸出しして折込みます。折った所をテープや鉄線で巻いて固定すればとりあえずの応急止水になります。
専用工具もあります。
「パイプ圧着機」や「油圧圧着器」と呼ばれるもので、挟み込んで管をつぶして止水します。
工具を使うメリットは、管を丸出しする距離が短くて済み(10cm~20cmあれば十分)短時間で止水できます。
塩ビ管(HIVP・VP)
塩ビ管は容易には折れず、ポリ管のように折込んで止水はできません。
ですが、とりあえず止水するのであれば上記「パイプ圧着機」を使い、挟み込んで止水することは可能です。
但し、圧着機で挟んだところは、後々に漏水の原因になりうる可能性が高いです。
なので、管を痛めることなく止水できる工具があります。
それが「置ゴマ式不断水器」!
作業は上級者向けになります。まず、管を切断(水が出っぱなしです)し、管の中に不断水器を差し込みます。そして、ハンドルを回して中のコマを膨らまします。水が止まって、かつ水圧で抜けないとこまで膨らましたら、止水完了です。
鋼管(SGP-VB・VD)
鋼管は丈夫で人間の力では容易に破損させることは難しいですが、重機等の建設機械で破損させるケースは多々あります。
鋼管は、管種の中で一番応急止水しにくいです。
なぜなら、上記の「不断水器」でしか応急止水できないからです。
この管を破損させた時は、水道業者を手配すると同時に水道局へ電話してバルブを止める要請をしましょう。(上級の水道業者が手配できるのであればなんとかなるかもしれませんが・・・)
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